スピルリナとそのサプリメントは青緑や藍緑色をしています。ここではそんなスピルリナに含まれる色素について掘り下げてみたいと思います。
色素成分 100gあたりの成分例 |
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※成分データ提供:DICライフテック株式会社
フィコシアニンはスピルリナから抽出された天然の青色色素で、食品用の青色色素として「リナブルー」という商品名でも販売もされています。
植物が光合成する際には、このフィコシアニンが重要な補助をすることでも知られている色素です。
スピルリナ以外では水前寺海苔や浅草海苔にも含まれています。
フィコシアニンの名前の由来はギリシャ語の「藻類」と「シアン」に由来。このフィコシアニンはスピルリナに多く含まれる成分で、摂取することで人間の体に良いさまざまな効果を得られます。
フィコシアニンの働きとして抗酸化作用や免疫力の向上、抗炎症作用、老化防止、血液調整作用などがあり、健康的な体を目指すうえで嬉しい効果ばかりです。健康的な体を目指したい方はもちろん、普段から美的意識の高い方、免疫力が低い方にもおすすめ。
デトックス効果もあり、体内に潜む有害物質を外へ排出してくれるため、ダイエットをしている方や自分の体形を気にしている方は積極的に摂取するようにするといいかもしれません。
フィコシアニンを摂取したい場合は、主にスピルリナから摂ることになります。1日当たりスピルリナ6g程度を目安に摂取すると、フィコシアニンを適度に摂取することができるでしょう。
過剰摂取によっておこる副作用などは報告されていませんが、他の成分では過剰摂取により様々な副作用が起こりうるためフィコシアニンの場合も同様に、注意して摂取するようにしましょう。
フィコシアニンについてくわしく「クロロフィル」と聞くと耳慣れない方もいるかもしれませんが、この色素は「葉緑素」の別名です。
光合成に関わっている「光合成色素」の代表格とも言われており、名前の通り緑色をしている色素です。
植物が緑色をして見えるのも、このクロロフィルの影響のため。
クロロフィルは青い光と赤い光を吸収しやすく、残った緑色の光が反射されて葉が緑色に見えるのです。
βカロテン(ベータカロテン)は緑黄色野菜に多く存在する黄色い色素です。強い抗酸化作用を持ち、体内ではビタミンAに変換されます。皮膚や粘膜の健康の維持に作用しています。
自然界に存在する青色の食べ物はごく限られています。そのため綺麗な青い色をしている食べ物を見ると、何か人工的に着色されているのではないかと不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
そんな不安に対し、スピルリナの専門家として「DICライフテック」取材し、回答をいただきました。
今井康行さん
DICライフテック商品開発担当
今井康行さん
カリフォルニアの自社ファームでの勤務を経験。DICライフテックのスピルリナ商品の開発・栄養研究を担う。
青色の着色料で代表的なのはかき氷です。ハワイアンブルーのかき氷を食べたときに、舌が真っ青に染まった思い出のある人も多いと思います。それは合成着色料を使用しているからです。
スピルリナの青色色素は、ソーダ味のアイスキャンディーに使用されています。そのアイスキャンディーも綺麗な青色をしていますが、食べて舌が青く染まることはありません。それは、スピルリナの色素が天然だから。
スピルリナの青色色素は、植物由来の無添加・天然着色料として重宝されるようになっています。アイス以外には、キャラクターを模した青い肉まんも。
皆さんもすでに、スピルリナが使われているとは気づかずに食べているかもしれません。青い食品を見つけたときに、ぜひ思い出してみてください。
青色色素だけでなく、スピルリナ自体の安全性についてDICライフテックの今井さんにさらに詳しくお話を伺いました。