タンパク質

スピルリナに含まれるタンパク質

スピルリナに含まれるタンパク質の量をわかりやすく表にまとめてみました。

スピルリナ 大豆 鶏もも肉(焼き)
タンパク質
100gあたりの成分例

67.5g

33.8g

34.7g

カロリーを気にせずタンパク質を摂取できるスピルリナ

スピルリナに含まれるタンパク質の量は67.5gと高い数値を示しています。野菜ではこのように豊富なタンパク質を摂取することはできません。

タンパク質を多く含む食品としては、大豆33.8g、鶏もも肉34.7gのほか、イクラが32.6g、マグロの赤身が26.4g、そして生ハムが24.0~25.7gなどが挙げられます。

タンパク質は肉類に多く含まれているため、充分に摂取しようとすると人によってはカロリーオーバー気味になることもあります。

スピルリナは100gあたりでも、エネルギーは378kcal。1日の摂取量3gにすれば11.34kcalです。低カロリーで効率よくタンパク質を摂取したい場合は、スピルリナがおすすめですね。

タンパク質と美容の関係性

美しさをキープするにはタンパク質が必要不可欠です。では、なぜ美容にはタンパク質が必要なのでしょうか?ここからは美容とタンパク質の関係について紹介していきます。

美髪をキープするタンパク質

美しい髪は、その人の印象をぐっと良くしてくれますよね。美容において、髪の美しさはとても重要なポイントです。髪の成分の大部分は、「ケラチン」とよばれるタンパク質でできています。このケラチンが不足してしまうと、髪のハリやコシがなくなってしまい、ボリュームのない髪の毛になってしまいます。

ですが、このケラチンは私たちの体内では作り出すことができず、普段の食事やサプリメントでしか補うことができません。偏った食事ではタンパク質も不足しがちです。美髪をキープするには、十分なタンパク質が必要不可欠なのです。

美肌をキープするタンパク質

美肌を作るためにもタンパク質はとても重要な役割を果たします。タンパク質は筋肉や臓器など、あらゆる細胞の材料として使われています。もちろん、健やかな皮ふを保つためにもタンパク質はなくてはならない存在です。

本来肌には天然の保湿成分が存在しており、その約半分はタンパク質からできています。さらに肌のハリや弾力を保っているコラーゲンも、タンパク質を構成するアミノ酸からできています。つまり、タンパク質が不足してしまうと、肌の保湿機能が弱まって、水分量もコラーゲンも減少してしまいます。その結果、乾燥などの肌トラブルやたるみの原因になることも…。美しい肌を保つためにはタンパク質が必要不可欠だということが分かりますね。

若いときは気にならないかもしれませんが、悲しいことに体内で合成されるコラーゲンは年齢とともに減少してしまいます。加齢によるたるみや乾燥肌に悩んでいる方は、タンパク質が不足していないか、一度食生活を見直してみましょう。とくに必須アミノ酸と呼ばれる9種類のアミノ酸は体内では作りだすことができないので、食事やサプリメントで摂取する必要があります。

健康のための運動も、美容のためのヘルシーな食事も、タンパク質なしには成立しません。、普段から意識して積極的にタンパク質を摂ることが重要です。

疲れを感じさせないタンパク質

最近疲れがとれない、やる気が出ない…そんな方はタンパク質が不足しているのかもしれません。タンパク質は、別名「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの生産に関わっています。タンパク質が不足してしまうと、このセロトニンが生産されず、憂うつな気持ちが続いたり、精神面で不安定になりやすくなってしまいます。さらに貧血や免疫力の低下を引き起こし、疲れやすい体質になってしまうことも。

病気ではないのに不調が続いている…という方は普段の食事でタンパク質が不足していないか、一度チェックしてみてください。三大栄養素といわれるほど、タンパク質は重要な栄養素です。元気な毎日を過ごすために、意識してタンパク質を取り入れてみましょう。

美爪をキープするタンパク質

爪も髪の毛と同じく、ケラチンというタンパク質からできています。いま、爪の状態を見てみてください。爪まで栄養が行き届いていないと爪が割れやすかったり、縦線が入ったでこぼことした爪になってしまいます。爪と髪の毛は健康のバロメーターとも言われています。割れやすく波打ったような爪であれば、タンパク質が不足しているサインかもしれません。

美しく丈夫な爪を作るには、タンパク質をしっかりと補給し、栄養を身体のすみずみまで行きわたらせることが重要です。

必須アミノ酸の働き

そもそもタンパク質とはアミノ酸が鎖状に結合したものを言います。

1つのタンパク質を構成するためには色々な種類のアミノ酸が必要となり、その数や結合の順番もあらかじめ決められています。

もし、そのアミノ酸が不足してしまうとタンパク質が作り出せなくなり、体にはさまざまな悪影響が現れてしまうのです。

しかし、そんなアミノ酸の中には、体に必要とされているにも関わらず体内では合成できず、絶えず外部から摂取し続けなければならないものが存在します。

ここではスピルリナに含まれている必須アミノ酸の働きを紹介します。

アミノ酸
※スピルリナ100gあたりの成分分析例
  • アルギニン:4.46g
  • リジン:3.10g
  • ヒスチジン:1.12g
  • フェニルアラニン:2.85g
  • チロシン:2.79g
  • ロイシン:5.47g
  • イソロイシン:3.39g
  • メチオニン:1.52g
  • バリン:3.74g
  • アラニン:4.83g
  • グリシン:3.23g
  • プロリン:2.49g
  • グルタミン酸:9.60g
  • セリン:3.15g
  • スレオニン:3.30g
  • アスパラギン酸:6.40g
  • トリプトファン:0.99g
  • シスチン:0.74g

※成分データ提供:DICライフテック株式会社

トリプトファン

脳内神経伝達物質セロトニンの材料となる成分です。
セロトニンは精神の安定に深く関係しており、感情や気分をコントロールしています。

ロイシン

タンパク質の生成と分解を調整することで筋肉を維持します。
子供の成長に欠かせないアミノ酸です。

イソロイシン

筋肉を作るほか、赤血球のヘモグロビンを形成するために必要となるアミノ酸です。

リジン

リジンは抗体・酵素・ホルモンなどを作るための材料となるアミノ酸です。
また、成長ホルモンの分泌を促し、カルシウムの吸収を助けるとも言われており、子供の成長に欠かせない成分の1つです。

シスチン

タンパク質の1種であるケラチンを構成するアミノ酸です。
髪や爪に多く存在しています。

チロシン

ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質や甲状腺ホルモンなどの原料となっている成分です。
チロシンが不足すると気分が落ち込んだり意欲が減退しやすくなると言われています。

スレオニン

トレオニンとも呼ばれるアミノ酸で、成長を促進させたり肝臓への脂肪蓄積を抑制する働きがあると考えられています。

バリン

筋肉を作るために必要な必須アミノ酸です。
不足した場合には食欲が低下し、栄養不良の状態が続きます。

メチオニン

コレステロール値の低下に役立つ必須アミノ酸で、システインやタウリンなどの合成にも関わっており、体のバランスを保つために重要なはたらきを担っています。