スピルリナには豊富なビタミン類が含まれています。ビタミンが多いとされている野菜・果物と比較してみました。。
スピルリナ | にんじん | レモン | |
---|---|---|---|
ビタミンA (レチノール当量) |
21,100μg |
720μg |
2μg |
ビタミンB1 |
3.39mg |
0.07mg |
0.07mg |
ビタミンB2 |
3.82mg |
0.06mg |
0.07mg |
ビタミンB6 |
0.99mg |
0.1mg |
0.08mg |
ビタミンE |
12.3mg |
0.4mg |
1.6mg |
葉酸 |
0.11mg |
21mg |
31mg |
スピルリナはさまざまな緑黄色野菜を上回るビタミン量を誇っています。
注目したいのはビタミンA。粉末に加工した状態のスピルリナでは、ニンジンと同量なら22~23倍のビタミンAを含んでいます。
ビタミンB1やB2もにんじん・レモンより大幅に量が多く、色々な野菜を大量に食べるよりもスピルリナのほうが手軽なビタミン摂取ができそうですね。
ビタミンにはさまざまな種類があり、それぞれ働きも異なっています。特に摂取したいビタミンの中から、その働きを紹介します。
ビタミンAは油脂に溶ける脂溶性ビタミンに数えられています。粘膜を健やかにし、目や肌の健康を保つ働きがあります。
ビタミンB群とも呼ばれ、B1・B2・B6・B12などさまざまな種類に分かれています。
水に溶ける水溶性ビタミンの1つで、「補酵素」の働きを持っており、糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変換する際に酵素を助けています。
コラーゲンの生成に欠かせない成分で、水溶性ビタミンの1つです。何と言っても強力な抗酸化作用を持っているのが特徴。皮膚のメラニン色素の発生を抑え、体に抵抗力をつけます。
脂溶性ビタミンに分類されており、強力な抗酸化作用で細胞の酸化(老化)を防いでいます。
ビタミンKも、K1・K2と2種類あるのが特徴です。血液の凝固作用に関わっており、丈夫な骨を作るために欠かせない成分です。
ビタミンという名前こそついていませんが、葉酸はビタミンB群に属しています。
葉酸はビタミンB12とともに赤血球の合成に関わっている成分で、DNAやたんぱく質の合成の促進、細胞分裂にも関わっていることから人間の体の発育にとても重要な役割を果たしています。
特に胎児にとってとても大切な栄養素であることから、妊娠中の人には摂取が推奨されています。
摂取した栄養素を効率よく体に取り入れるために、ビタミンは重要な役割を果たします。とくに美容に欠かせないビタミンといえばビタミンC、ビタミンB群、ビタミンEの3修理。それぞれの働きをご紹介します。
「ビタミンCは美容に効果的」だとよく耳にしますよね。ビタミンCの主な働きは抗酸化作用です。抗酸化作用とは細胞がさびつくのを防ぎ、体を若々しく保ってくれるはたらきのこと。活性酸素という物質が体の中で増えすぎると体が疲れやすく、免疫力が低下してしまいます。ビタミンCにはその活性酸素を除去してくれる効果があります。
また、ビタミンCは肌のハリに必要なコラーゲンの生成を助けたり、シミの原因となるメラミン色素の無色化するなど、美しく若々しい肌を保つのにも非常に大事な成分です。
ただ、ビタミンCは水溶性ビタミンのため、一度に大量に摂っても体の外へ流れてしまいます。そのため、こまめな摂取を意識しましょう。
ビタミンB群は、タンパク質や脂質、糖質など摂取した栄養素の代謝に関わるビタミン類です。
ビタミンB1は糖質を効率よくエネルギーに変えるはたらきがあり、疲労回復のビタミンともいわれています。ビタミンB2は脂質の代謝に関わっており、脂質をエネルギーに変えてくれます。ビタミンB6はタンパク質の代謝を助け、皮ふや粘膜の健康を保ってくれます。また皮ふの新陳代謝を活発にすることで肌のターンオーバーを促し、ハリとツヤを保つこともできます。
このようにビタミンB群は、体の中に取り込んだ栄養素をエネルギーに変える補酵素として重要な役割を果たしています。
ビタミンEといえば、エイジングケアに欠かせないビタミンとして有名です。ビタミンCと同じく強い抗酸化作用を持っており、活性酸素から体を守ってくれます。また、ビタミンEには体内の細胞膜を正常に保ってくれる役割も。ビタミEが細胞膜を正常に保ってくれることにより、肌の若々しさが保たれるのです。
さらにビタミンEは女性ホルモンの材料となる栄養素でもあり、ホルモンバランスを整えてくれる効果がありますので、女性にとって嬉しいはたらきをしてくれる栄養素といえるでしょう。美容のために、ぜひ積極的に摂っておきたいですね。