ビタミンB

ビタミンB群とは、B1、B2をはじめとした8種類のビタミンのことです。これらのビタミンは、それぞれ特有の生理作用をもっており、主に体の調子を整える働きをしています。スピルリナは8種類すべてのビタミンB群が含まれているため、その補給源としての役割が期待されます。ここでは、特にスピルリナと野菜類に注目し、そこに含まれる代表的なB1、B2、B6、B12について詳しくみていきましょう。

スピルリナに含まれるビタミンB群の含有量

ビタミンB群の特性

ビタミンB群は、水に溶けやすい性質であるため、一度にたくさん摂っても、余分なものは吸収されずに、排出されてしまいます。そのため、一定量を継続して摂ることが大切です。

スピルリナのビタミンB1

ビタミンB1は、糖質の代謝に関わり、米食の多い日本人にとっては欠かせないビタミンです。不足すると脚気という欠乏症を引き起こします。かつての日本は、脚気になる人が多くいました。現代は食事情も大きくかわったため、ほとんど心配はないようでが、糖質やアルコールの摂取が極端に多い人は注意が必要です。

1日に必要なビタミンB1の量は、成人男性1.4mg、女性1.1mgとされています。(1)

データ出典:日本食品標準成分表(2015年版)七訂

スピルリナは100gあたり3.39mgのビタミンB1を含んでおり、1日摂取目安量3gあたりでも0.1mg含んでいる計算になります。(2)このことから、スピルリナは、ビタミンB1を多く含む野菜類と比べても劣らない、ビタミンB1含有量であるといえるでしょう。

スピルリナのビタミンB2

ビタミンB2は、エネルギー代謝や抗酸化に関わるビタミンです。また、成長促進にも関わることから「発育のビタミン」ともよばれています。不足すると、口内炎や皮膚炎を起こす場合も。1日に必要なビタミンB2は、成人男性1.6mg、女性1.2mgとされています。(図2)

データ出典:日本食品標準成分表(2015年版)七訂

スピルリナは100gあたり3.82mgのビタミンB2を含み、1日摂取目安量3gあたりでは0.1mgの含有量となります。(2)野菜類の1日あたりの摂取量を考えると、スピルリナは効率的なビタミンB2の摂取が期待できるといえそうです。

スピルリナのビタミンB6

ビタミンB6は、アミノ酸の代謝や肌の健康に関わっています。また、脂肪肝の予防やPMS(月経前症候群)、つわりなどの女性特有の不調の改善にも効果が期待されている栄養成分です。不足すると、肌トラブルや貧血などを引き起こすとされています。また、妊娠中やピルを服用している場合には、ホルモンバランスの影響で不足しやすいので注意が必要です。(3)1日に必要なビタミンB6の量は、成人男性1.4mg、女性1.2mgとされています。(1)

データ出典:日本食品標準成分表(2015年版)七訂

スピルリナには100gあたり0.99mg、1日摂取目安量3gあたりにすると0.03mgのビタミンB6が含まれています。(2)比較した野菜類も、1日の摂取目安量が100g以上というものは少ないようです。そのため、実際にこれらの野菜を摂取する場合には、スピルリナと同じくらいのビタミンB6含有量となることが推測されるため、より効率的な摂取を考えると、スピルリナが適しているのではないでしょうか。

スピルリナのビタミンB12

ビタミンB12は、葉酸とともに造血に欠かせないビタミンで、悪性貧血の予防や脳機能の正常化に関わっており、痴ほう症の予防に関わる働きをしているともいわれています。(3)極端な偏食をしていなければ、不足のリスクは少ないようですが、胃の全摘手術を受けた人や胃に疾患がある人の場合には、吸収が難しくなり、悪性貧血などの心配があるようです。 1日あたりに必要なビタミンB12の量は、成人男性女性ともに2.4㎍(マイクログラム)とされています。(1)

ビタミンB12は動物性食品に含まれており、野菜類などの植物性食品にはほぼ含まれていないとされています。しかし、スピルリナは植物性食品でありながらビタミンB12を含む数少ない食品です。その含有量は、100gあたり130㎍、1日摂取目安量3gあたりでは3.9㎍となります。(1)ビタミンB群は、水溶性のため、多く摂ってしまっても、不要な分は排出されるため、体内に蓄積することはありません。そのため、1日の必要量を超えていますが、過剰症の心配はほぼないと考えられます。

参照元サイト

(1)厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準2015年版」

(2)DICライフテック株式会社「スピルリナとは」

(3)中村丁次「栄養の基本がわかる図解辞典」2005、成美堂出版