健康食品に使われる原料としてクロレラは圧倒的な認知度を誇っています。スピルリナとクロレラをよく比較してみましょう。
スピルリナ | クロレラ | |
---|---|---|
誕生 |
約35億年前 |
約20億年前 |
分類 |
藍藻類 |
緑藻類 |
形 |
らせん状 |
球体 |
色 |
青緑 |
緑 |
大きさ |
長さ0.3~0.5mm |
直径約0.002~0.01mm |
粒の風味 |
海苔風味 |
抹茶風味 |
培養地 |
強アルカリ性 |
弱酸性 |
スピルリナが大量培養されるようになったのは1975年頃のことでした。一方のクロレラはその24年前、1951年に大量培養のシステムが完成しています。
注目したいのは、その大きさです。クロレラは藻類の中でもかなり小さく、収穫作業するためには遠心分離機を必要とします。
一方のスピルリナは藻類の中では大型で、収穫しやすいという特徴を持っています。
同量100gあたりの成分を比較します。
スピルリナ | クロレラ | |
---|---|---|
エネルギー |
378kcal |
375.0kcal |
たんぱく質 |
67.5g |
58.0g |
脂質 |
6.9g |
8.9g |
ナトリウム |
670mg |
39.0mg |
カルシウム |
194mg |
620.0mg |
鉄 |
49.4mg |
130.0mg |
カリウム |
1740mg |
1000.0mg |
マグネシウム |
292mg |
370.0mg |
亜鉛 |
1.83mg |
1.5mg |
リン |
0.963g |
1.6g |
βカロテン |
253,000μg |
17,400μg |
ビタミンB1 |
3.39mg |
1.6mg |
ビタミンB2 |
3.82mg |
4.7mg |
ビタミンB6 |
0.99mg |
1.6mg |
ビタミンB12 |
130μg |
310.0μg |
ビタミンE |
12.3mg |
3.7mg |
ナイアシン |
33.0mg |
40.2mg |
成分を比較してみると、どちらも栄養バランスに優れているのがよくわかります。
カロリーや脂質はスピルリナのほうがやや低く、逆にたんぱく質は多め。
ナトリウムとβカロテンはスピルリナのほうが豊富ですが、その他には大きな差はないようにも思えます。
ただ、消化の良さではスピルリナが圧倒的に優れています。
クロレラは消化率に劣るため、せっかくの栄養素も吸収されずにそのまま緑色の便として出てしまうことが多いのです。
また、クロレラなど通常の植物は光合成を行ってデンプンを作り出しますが、スピルリナは光合成でグリコーゲンを生成しているのも大きな違いです。
グリコーゲンは体内で即エネルギー源と活用される成分です。
同じような物だと思っていても詳しく調べてみるとスピルリナとクロレラにはそれぞれ特徴に大きな違いがあることがわかります。
違いをしっかりと把握して、サプリメントを選ぶ際には成分などもよく確認してから購入するようにしましょう。