スピルリナとユーグレナはどちらも健康食品に用いられることも多く、似たような物だと勘違いしている方も大勢いると思います。
しかし実際は異なる点も数多く見られます。その特徴の違いをわかりやすく表にまとめてみました。
スピルリナ | ユーグレナ | |
---|---|---|
誕生 |
約35億年前 |
約5億年前 |
分類 |
藍藻類 |
単細胞生物 |
形 |
らせん状 |
紡錘形 |
色 |
青緑 |
黄緑 |
大きさ |
長さ0.3~0.5mm |
約0.03~0.05mm |
粒の風味 |
海苔風味 |
苦味あり |
培養地 |
強アルカリ性 |
酸性 |
スピルリナはユーグレナよりもさらに古い時代から存在している生物です。
スピルリナが誕生した約30億年前の地球では、日光から効率的にエネルギーを獲得できるようになった生物が爆発的に数を増やしたと言われています。
まだまだ穏やかとは言えない環境の地球で生まれたスピルリナは、ほかの生物は生息できないような強アルカリ性の環境で育つという特徴を持っています。
一方、ユーグレナはスピルリナが生まれた遥かあと、約5億年前の「カンブリア爆発」の頃に誕生した生物。「ミドリムシ」の別名を持っており、植物と動物の両方の性質を持っているのが特徴です。
同量100gあたりの成分を比較します。
スピルリナ | ユーグレナ | |
---|---|---|
エネルギー |
378kcal |
463.1kcal |
たんぱく質 |
67.5g |
50.1g |
脂質 |
6.9g |
21.3g |
ナトリウム |
670mg |
380.0mg |
カルシウム |
194mg |
532.0mg |
鉄 |
49.4mg |
68.5mg |
カリウム |
1740mg |
171.0mg |
マグネシウム |
292mg |
1170.0mg |
亜鉛 |
1.83mg |
106.0mg |
リン |
0.963g |
4.88g |
βカロテン |
253,000μg |
174,000μg |
ビタミンB1 |
3.39mg |
27.9mg |
ビタミンB2 |
3.82mg |
5.6mg |
ビタミンB6 |
0.99mg |
1.07mg |
ビタミンB12 |
130μg |
10.1μg |
ビタミンE |
12.3mg |
155.0mg |
ナイアシン |
33.0mg |
37.0mg |
同じ量の成分を比較してみると、スピルリナのほうがユーグレナよりもカロリーや脂質が低く、逆にたんぱく質が豊富に含まれていることがわかります。
どちらもそれぞれが優位となる成分を持っており、その多くが拮抗していますが、特に注目したい成分はカリウムです。
スピルリナはユーグレナよりも8.5倍近いカリウムを含んでおり突出しています。
サプリメントを選ぶとき、スピルリナにするかユーグレナにするか迷ったときは、それぞれの成分にも注目してみましょう。
例えばカロリーや脂質を摂りたくない場合や、カリウムを多く摂りたいという人にはスピルリナがおすすめです。