貧血の改善

スピルリナに期待される貧血予防のはたらきについてご紹介!当サイト「Spira Style」ではスピルリナを取り入れた生活提案のため、より信ぴょう性のある情報をお届けするべく薬剤師の井手口直子さんに監修していただいています。

薬剤師:井手口直子

井手口直子さん

薬剤師

薬剤師:井手口直子

井手口直子さん

帝京平成大学薬学部教授の薬学博士。薬剤師、カウンセラーのほか、日本スーパーフード協会理事、メディカルスーパーフードマイスター講師として活躍。
ラジオNIKKEI「井手口直子のメディカルCafé」にてパーソナリティを務める。

女性に多いとされている貧血。その多くは何だかの理由で鉄分が不足したために起こる鉄欠乏性貧血とされています。その貧血の予防には鉄分が欠かせませんが、一方で鉄分は吸収率が低く、なかなか必要量を摂取するのが難しいとされている栄養素なのです。貧血予防のために、効率よく鉄分を摂取するにはどうしたらよいのか、詳しくみていきましょう。

貧血の原因

貧血とは?

貧血とは、主に鉄分が不足することで起こる不調です。

男性に比べ女性に多い

とされ、めまいや動悸などの症状に悩まされる人も。

慢性的な疲労感や肩こりなども、貧血がきっかけ

になっているケースもあるようです。

ヘモグロビンの不足が貧血の原因

貧血は、全身に酸素を届ける働きをするヘモグロビンという成分が少なくなり、酸素不足になってしまうために引き起こされます。ヘモグロビンは鉄分を主成分としているため、ダイエットなどで食事量が少なくなったり、栄養バランスの偏った食事を続けていたりすると、食事からの鉄分が十分補給されなくなり、貧血になってしまうのです。

また、女性の場合には、月経時の出血があるため、男性よりも鉄分の必要量が多く、さらに妊娠・出産時にはより多くの鉄分が必要となるために、貧血になりやすいとされています。

血液をつくる成分

貧血予防に働く栄養素

貧血を予防するには、日頃から栄養バランスの整った食事をしっかり摂ることが大切です。特に、ヘモグロビンをつくるために必要な鉄分は意識して摂るようにしましょう。

しかし、鉄分は食事から摂取したうち、吸収率が高いものでも20~30%ほどしか吸収されません。そのため、鉄分の吸収率を高めるためには相乗効果を発揮する栄養素との食べ合わせがカギとなってきます。

鉄分の吸収率を高める栄養素は、タンパク質とビタミンC。特にタンパク質は、造血機能に欠かせない栄養素でもあるため、ぜひ、鉄分と合わせて摂取したい栄養素です。

もう1つ、貧血予防に欠かせない栄養素があります。それは、クロロフィル。クロロフィルは、葉緑素ともよばれる緑色の色素成分で、緑黄色野菜などに多く含まれています。クロロフィルとヘモグロビンは、化学的に大変構造が似ており、クロロフィルは体内で鉄分と結合すると、ヘモグロビンに変身することができるのです。そのため、クロロフィルは、別名「緑の血液」ともよばれています。

スピルリナの貧血改善効果

貧血を予防するスピルリナパワー

貧血予防には、鉄分、タンパク質、そしてクロロフィルが深く関わっていますが、鉄分を意識して摂取するだけでは偏りが生じてしまいます。貧血予防の基本は、栄養バランスの整った食事をしっかりと摂ることです。そこで、おすすめなのが、健康食品のスピルリナ。

スピルリナは、その50~70%が良質なタンパク質であり、ビタミン、ミネラルなどの栄養素もたくさん含まれています。鉄分量もなんとレバーの上をいくほど。スピルリナに含まれる鉄分については、貧血の際の鉄分補給源として有効性が高いとの研究結果も明らかにされています。[注1]

また、クロロフィルについても、緑黄色野菜の中で最も多くクロロフィルを含むといわれるホウレンソウよりも格段に多くのクロロフィルが含まれていることがわかっています。このようなことから、貧血予防を目的として、毎日の食事にスピルリナを取り入れてみるのも、効果が期待できるのではないでしょうか。

薬剤師:井手口直子

まとめ

井手口さんからアドバイス

薬剤師:井手口直子

女性はどうしても貧血になりがち。今は貧血の症状がなくても、日頃から予防を意識した食生活を送るように心がけたいものです。貧血に悩まない毎日のために、スピルリナはきっと役に立ってくれることでしょう。

参照元サイト

[注1]国立健康・栄養研究所「健康・栄養フォーラム“健康影響評価―スピルリナ”」