スピルリナに含まれる抗酸化のはたらきについてご紹介!当サイト「Spira Style」ではスピルリナを取り入れた生活提案のため、より信ぴょう性のある情報をお届けするべく薬剤師の井手口直子さんに監修していただいています。
井手口直子さん
薬剤師
井手口直子さん
帝京平成大学薬学部教授の薬学博士。薬剤師、カウンセラーのほか、日本スーパーフード協会理事、メディカルスーパーフードマイスター講師として活躍。
ラジオNIKKEI「井手口直子のメディカルCafé」にてパーソナリティを務める。
抗酸化作用、アンチエイジング…性別を問わず、年を重ねても若々しく健康でありたいと思う人にとっては、大変気になる言葉ではないでしょうか。巷には、これらを謳った商品もたくさん出ていますが、本当の抗酸化、アンチエイジングは毎日の食生活が大きなカギをにぎっているのです。
活性酸素とは、呼吸によって体内に取り込まれた酸素が、化学反応によって強い酸化力をもったものです。活性酸素になってしまうのは、ほんの一部なのですが、活性酸素はとても活発で、細胞を次々にサビつかせ、老化させてしまいます。
その結果、がんや生活習慣病、免疫力の低下、シミ・シワ・白髪・抜け毛などの肌・髪質の変化など、健康面、美容面で様々なコンディション低下を引き起こす要因となってしまうのです。
活性酸素は呼吸で取り込んだ酸素だけではなく、ストレスや喫煙、アルコールの多飲、紫外線などからも発生します。このように、体をサビつかせ、老化させる活性酸素から体を守るには、活性酸素を無害化することが重要です。
この働きを抗酸化作用といい、食品から抗酸化作用のある物質を摂取することが有効とされています。
抗酸化作用をもつ物質としては、ビタミン類が挙げられます。特に、ビタミンE,C,β-カロテンは高い抗酸化作用をもつことから「抗酸化ビタミン」との別名も。また、栄養素ではありませんが、植物の色素成分であるカロテノイドやフラボノイドにも同様の効果があるとされています。[注1]
スピルリナにもビタミンE、β-カロテン、カロテノイドが多く含まれているため、抗酸化作用が期待される食品といわれています。
スピルリナの抗酸化作用は、様々な研究が進められており、ラットレベルではあるものの、活性酸素による酸化の影響を再現したラットにおいて、スピルリナの抗酸化作用が確認されたとの結果もでており、今後さらにスピルリナのもつ抗酸化作用の有効性が明らかになってくるのではないでしょうか。[注2]
まとめ
井手口さんからアドバイス
年齢を重ねてくると気になってくる健康、美容面などでのコンディション低下。しかし、抗酸化作用を持つ食品を上手に取り入れ、バランスの良い食事を心掛けることで、コンディションの低下も緩やかにすることができます。抗酸化作用をもつスピルリナも毎日の食事のサポートにおすすめです。毎日の食事から、活性酸素に負けない若々しく健康な体づくりを目指しましょう。
[注1]中村丁次「栄養の基本がわかる図解辞典」2005.成美堂出版