スピルリナに期待される血糖や血圧へのはたらきについてご紹介!当サイト「Spira Style」ではスピルリナを取り入れた生活提案のために、より信ぴょう性のある情報をお届けするべく薬剤師の井手口直子さんに監修いただきました。
井手口直子さん
薬剤師
井手口直子さん
帝京平成大学薬学部教授の薬学博士。薬剤師、カウンセラーのほか、日本スーパーフード協会理事、メディカルスーパーフードマイスター講師として活躍。
ラジオNIKKEI「井手口直子のメディカルCafé」にてパーソナリティを務める。
年齢を重ねるにつれ、血糖値や血圧が心配になってきたという人も多いのではないでしょうか。これらのケアには食習慣の見直しが大変効果的であるとされています。糖尿病や高血圧症予防のためには、どのような食習慣が望ましいのか、詳しくみていきましょう。
高血糖や高血圧は、軽度であるうちはほとんど自覚症状がなく、知らないうちに悪化してしまう厄介なものです。高血糖は、糖尿病を発症させ、さらに悪化すると、神経障害、網膜症、腎症、動脈硬化などの合併症を引き起こします。高血圧は、脳卒中、狭心症、心筋梗塞、腎不全などの引き金となり、どちらも、命に関わる病気につながってしまう可能性があるのです。
高血糖・高血圧のケアには、食習慣を見直すことが重要です。乱れた食習慣が続いていると、肥満や脂質異常症(血中のコレステロールが過剰になり、血液がドロドロになっている状態)になりやすく、血糖の代謝低下により高血糖に、血液の流れが悪くなることで、心臓に負担がかかり高血圧につながってしまいます。そのため、高血糖・高血圧ケアの食事は、「腹八分」「栄養バランス」が重要です。高血圧予防には、「塩分控えめ」も心掛けましょう。
高血糖・高血圧ケアには、栄養バランスの良い食事が重要ですが、特に、カリウムとマグネシウムは、高血糖・高血圧ケアのカギをにぎっています。塩分の主成分であるナトリウムを排出するカリウム、体内のミネラルバランスをコントロールするマグネシウム、不足すると血圧上昇や血糖代謝低下、脂質代謝異常などを招くとされています。そのため、カリウムやマグネシウムをきちんと必要量摂りながら、その他の栄養もバランスよく摂取することが高血糖・高血圧ケアのポイントといえるのです。
栄養バランスを整えるために、毎日たくさんの食材をそろえて調理するのは、大きな負担になってしまう場合も。食事は1日3回、毎日続くものなので、無理をしてしまうといずれ継続できなくなってしまいます。無理のない形で、毎日の食習慣を整えるためには、必要に応じて、栄養補助を目的とした健康食品を利用してみるのも良い方法です。
栄養補助を目的とした健康食品の1つであるスピルリナは、良質なタンパク質をはじめ、カリウム、マグネシウムなどのミネラル類、その他体の調子を整えるビタミン類を含み、手軽に栄養を補うことができます。効率的に食習慣を整えたいという場合に役立つ食品といえるでしょう。
では、スピルリナには実際にどれ位のカリウム、マグネシウムが含まれているのでしょうか。
スピルリナの1日摂取目安量は約3g、その中にカリウムは52mg、マグネシウムは9mg含まれています。[注1]この量は、一般的にカリウム、マグネシウムが多いとされている食品と同等の量に値していますので、スピルリナはこれらのミネラル摂取に有効であるといえるでしょう。これらのミネラル摂取により、血圧上昇、糖代謝低下、動脈硬化促進、脂質代謝異常などで引き起こされる循環器疾患の予防が期待されるとの、研究結果も明らかにされています。[注2]
まとめ
井手口さんからアドバイス
高血糖、高血圧のケアには、適切な食習慣が第一です。無理なく栄養バランスの整った食習慣を継続するには、スピルリナなどの健康食品の力を上手に利用するのも効果的ではないでしょうか。