スピルリナに期待される便秘への働きについてご紹介!当サイト「Spira Style」ではスピルリナを取り入れた生活をご提案するため、美容と健康の多角的なアプローチを指導してくださるスーパーフードエキスパートに監修いただきました。
高木沙織さん
スーパーフードエキスパート
高木沙織さん
スーパーフードエキスパートのほか、ビューティーフードアドバイザー、ヨガインストラクターなどの資格を持ち、食と美容・健康の多角的にサポート。執筆・イベント講師・メディア出演などマルチに活躍。
年齢を問わず、便秘にお悩みの女性は多くいます。便秘は2つのタイプに分かれます。
日本人は後者の「弛緩性便秘」が多いとされています。[注1]
弛緩性便秘の原因は、体質的なものから、運動不足、ストレス、小食、食物繊維や水分の不足による腸への刺激不足など多岐にわたります。それらの要因が複雑に絡み合うことで便秘が起きてしまうのです。
また、朝食抜きや時間の不規則さなど食生活の乱れは、腸のリズムを狂わせるので、便秘になりやすい状態を引き起こしてしまいます。
便秘はお腹の苦しさのみならず、気分的にも重くなってしまいますよね。どうしても治らない場合は病院を受診したり、便秘薬の服用が必要ですが、できれば普段の生活の中から自然に便秘解消したいものですね。
便秘改善には、栄養バランスの良い食事を規則正しく摂取することが大切です。特に注目したいのが食事に含まれる食物繊維です。
「便秘には食物繊維」というのはイメージ通りだと思いますが、食物繊維にも種類があるのはご存知でしょうか。
不溶性食物繊維は、腸の動きを刺激して腸内の有害物質の排出を促します。便秘の予防・改善に欠かせません。対して水溶性食物繊維は、コレステロールや糖質の吸収を抑えたり、腸内細菌のエサになり乳酸菌などの有益菌を増やし、腸内環境の改善をします。
厚生労働省の発表する「日本人の食事摂取基準2015年版」によると、一日に必要な食物繊維の目標量は、成人で18~20g/日とされています。しかし、実際には目標量を毎日摂取できている人は少ないようです。
食物繊維の摂取量が増えれば、便秘の罹患率が下がるという報告が実際にあります。また、便秘の重症化予防のための研究では、食物繊維摂取量20g/日で便の量が増加し、良好な排便が期待できるとの報告も。[注2]
食物繊維で便秘が確実に改善すると結論づけることはできませんが、お通じに少なからず関わりがあるのは明らかです。
クロロフィルとは、植物の葉緑体に含まれている緑色の色素。クロロフィルが腸内の有害物質などを吸収し、排泄するのに役立つ可能性があるとして、現在も研究が進められています。[注3]
便秘の予防・解消に直接的に働くのは不溶性食物繊維ですが、同時に水溶性食物繊維も摂取し、腸内環境を整えることでより効果的な便秘解消が期待できます。スピルリナは2種類の食物繊維を、バランスよく含む優等生!
食物繊維は、毎日の食事で意識して摂らないと不足しがちな栄養素なので、不足分をスピルリナから補うのも良い方法です。また、合わせてヨーグルトなどの乳製品を摂ると、腸に有益なビフィズス菌が補給できるのでより効果的ですよ。
スピルリナは藻の一種で、光合成をする植物です。緑色の色素クロロフィルも、もちろん含まれています。なんとスピルリナ100gあたり1,160mgのクロロフィルが!食物繊維とクロロフィルのダブルパワーで、薬ばかりに頼らず、自然な腸へのアプローチもできます。
まとめ
高木さんからアドバイス
便秘改善・予防には、不足しがちな食物繊維を意識した食生活が必要ですが、普段の食事だけではなかなか摂りきれません。
2つの食物繊維をバランスよく含み、便秘解消効果が研究されるクロロフィルなどを補給できるスピルリナは、毎日のお通じに悩む人たちの味方です。
[注1] 中村丁次「栄養の基本がわかる図解辞典」(成美堂出版)