体に良いと言われるスピルリナ。大人だけでなく、子供にも飲ませたい...!と考えている方に向け、何歳からスピルリナを飲んでも良いのか解説しています。
結論から言うと、子供がスピルリナを飲んでも何ら問題はありません。子供に限らず、さまざまな成分の摂取に注意したい妊婦さんや授乳婦さんがスピルリナを飲んでも、特に問題はありません。
子供におけるスピルリナの摂取について、次の2つの情報を確認しました。
WHO(世界保健機関)は、スピルリナについて「興味深い食品である」「豊富な成分が含まれている」「子供たちにも提供することができる」と報告しています。
スピルリナの世界的メーカーであるDICは、栄養失調に苦しむクロアチア難民の子供たちに対し、スピルリナサプリメントを提供しています。
これら2つの報告を見るだけでも、子供におけるスピルリナの安全性については、まったく問題がないことが分かるでしょう。子供の健康増進を目指し、安心してスピルリナを飲ませるようにしてください。
これまで行われたスピルリナの研究をもとに、スピルリナが子供の体にもたらすと期待される主な効果を見てみましょう。
なおスピルリナは薬ではないので、以下は、厚生労働省が認めた効果ではありません。あくまでも実験を通じ「期待できる」と考えられている働きです。
健康な人間の体のpH値は、弱酸性です。弱酸性を保たれてこそ、人間本来の免疫力が発揮され、風邪や各種の病気の予防へとつながります。
スピルリナには、人間の体を弱酸性に導く働きがあることが分かっています。摂取することで免疫細胞が活性化し、子供においては、風邪をひきにくい体質になることが期待されるでしょう。
もとより免疫細胞は、風邪以外のさまざまな病気の予防に貢献しています。子供の健康のため、ぜひ日常的にスピルリナを摂っていきたいものです。
アフリカ・ザンビアで行われた「栄養改善プロジェクト」において、スピルリナを摂取した乳幼児の身長・体重が成長したとの報告がなされました。
被験者は500人の乳幼児。スピルリナを摂取した乳幼児と、これを摂取してない乳幼児を比較したところ、前者のほうが成長率が高かったとの結果が得られたそうです。
加えて同プロジェクトでは、スピルリナを摂取した子供における病気の罹患率が低下した、との報告もされています。
人間の免疫細胞・免疫力を司る中心的な器官が、腸です。腸内環境が悪化すると免疫力が低下し、アレルギー症状を始めとしたさまざまな病気を発症することがあります。現に、アトピー性皮膚炎の患者には、腸内環境の悪化が多く見られることが知られています。
スピルリナには、体内の老廃物や毒素を排出させることで、腸内環境を改善させる働きがあります。免疫力アップにつながることから、各種のアレルギー症状の緩和が期待できることでしょう。
子供がスピルリナを摂る場合、大人の摂取目安量の半分程度と考えましょう。
多くのメーカーのスピルリナサプリを比較してみると、1日の摂取目安量は2~6g程度となっています。よって子供の場合には1日1~3gが摂取目安量となります。食習慣や偏食の状況を把握し、各メーカーの説明をもとに適切な量を摂らせるようにしてください。
なおスピルリナを過剰に摂取しても、過剰分の多くは排泄されます。たとえ子供がスピルリナを過剰摂取したとしても、健康被害をもたらす可能性は低いと考えて良いでしょう。
ただし、スピルリナサプリは、決して値段が安いものではありません。コストパフォーマンスの視点からは、適量を飲ませるようにしたいものです。
子供の心身の健康な成長のためには、十分な栄養素が必要となります。ところが実際には、好き嫌いの激しかったり偏食の著しかったりなど、健全な成長が懸念される子供も少なくありません。深刻な野菜不足に陥っている子供もいるようです。
スピルリナには、ビタミン、ミネラル、たんぱく質が実に豊富。好き嫌いや偏食のある子供にとって、理想的な健康食品となることでしょう。当サイトでご紹介しているスピルリナレシピを参考に、子供の好みに合わせた様々なスピルリナ料理を試してみてください。
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