さまざまな栄養素を豊富に含む食材として注目されているスピルリナ。ダイエットや美髪、体臭改善などのほかにも美肌効果が期待できるといわれています。
ニキビができる原因はさまざまですが、そのなかでも脂質の摂りすぎや栄養不足、便秘などが挙げられます。そのほか、体質によってはスピルリナを摂取することで副作用が起こり、肌荒れやニキビの症状が出てしまうことがあるといわれています。ここでは、実際にスピルリナがニキビの原因となるのかまとめました。
スピルリナを摂取することの副作用としては、軽度の吐き気や嘔吐、腹部不快感や下痢、頭痛やめまいなどが挙げられます。まれにスピルリナ摂取によってニキビができたと感じる方もいるようですが、基本的にスピルリナによってニキビができることはあまり考えられません。
また、なかには「スピルリナを摂取したらニキビができるようになったけど、好転反応だから大丈夫」と受け止めてしまう方もいるようですが、好転反応には科学的根拠がないのが現実。そのためスピルリナ摂取によってニキビができたと感じた場合、体質に合っていないか、別の原因でニキビができている可能性が考えられます。
スピルリナ摂取によって吐き気や頭痛、めまいや肌荒れなどの副作用を感じた場合、摂取を控えるようにしましょう。スピルリナ摂取によって体の不調サインが出たとしたら、それは好転反応ではなく拒絶反応の可能性が高いからです。
また、何回摂取しても何らかの不調や副作用を感じる場合、アレルギー反応を起こしている可能性もあります。その場合もスピルリナの摂取を控え、気になることがあれば医師に相談することをおすすめします。
50種類以上もの栄養を含み、スーパーフードといわれているスピルリナには、美肌に必要な栄養が豊富に含まれています。
※成分データ参考:DICライフテック株式会社(https://www.spira-style.com/spirastyle/#dic)
スピルリナには100gあたり65.7gものたんぱく質が含まれており、一般的にたんぱく質が豊富といわれている大豆や鶏肉よりも含有率が高いのが特徴。たんぱく質は細胞をつくる材料であり、健やかな皮膚を保つために欠かせない栄養素です。肌の潤いやハリが不足しているとニキビもできやすい環境になるため、たんぱく質を多く含むスピルリナはニキビ改善や美肌効果が期待できる食材といえるでしょう。
スピルリナに含まれる色素成分として、クロロフィルが挙げられます。クロロフィルはスピルリナ100gあたり1,160mg含まれており、ほうれん草やにら、ブロッコリーなどの野菜と比較しても桁違いの高い含有量です。 クロロフィルにはダイオキシンやコレステロールを排泄する働きがあり、ニキビ改善に欠かせないターンオーバーの正常化などが期待できます。
便秘などが原因でニキビができてしまっている場合、食物繊維の摂取は重要なポイントです。そもそも食物繊維は第6の栄養素とよばれるほど重要視されている栄養素であり、ニキビ改善だけではなく美肌やむくみ改善、食べ過ぎ防止など美と健康に欠かせません。
スピルリナには100gあたり6.1gほどの食物繊維が含まれており、レタスやさつまいもと比べても多いのが特徴。「食物繊維を摂りたいけど、必要量を摂取し続けるのが難しい」と感じている方でも、スピルリナなら効率良く摂取できそうですね。
スピルリナにはニキビ改善に欠かせないビタミンAやB群、C、Eなどのビタミンや亜鉛、鉄分、カルシウムなどのミネラルが豊富。とくに肌の健康を保つのに欠かせないビタミンAはニンジンの22~23倍と多く、ビタミンB1やB2も野菜を摂取するよりも効率よく取り入れられるといわれています。
スピルリナはニキビ改善や美肌に関係のある栄養素を多く含む食材です。そのうえさまざまな栄養を効率よく摂取でき、ニキビに悩んでいる方におすすめの食材といえるでしょう。
ただ、ニキビの原因はひとつではなく、脂質の摂りすぎや栄養不足、便秘などのほかにも乾燥や睡眠不足、ストレス、間違ったスキンケアなど、食材だけでは解決できない要因もあります。そのため「スピルリナを摂取したからニキビ肌が改善される」と安易に捉えてはいけません。生活改善や正しいスキンケアとともに、ニキビ改善を促すひとつの要素としてスピルリナを取り入れるのがおすすめです。
さまざまな栄養素を効率よく摂取できるスピルリナは、ニキビ改善や美肌効果が期待できる食材としても注目されています。バランスの良い食生活に大いに役に立つスピルリナですが、体質によっては摂取したことでニキビや肌荒れ、副作用を感じることもあります。そのため、スピルリナ摂取によって不調を感じた場合は摂取を控えるようにしましょう。